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 日の丸を持ってマスク姿のこのカバー写真は、大気汚染の数値がまだ厳しい中でマラソン大会に出場する「インド走友会」のチームメンバーを応援するため、会場のインド門前に朝7時に集まった時のものです。(政治活動をしているわけでは全くありません。)

 今日から数えてもう2週間前のことになってしまいましたが、書きかけのままその後寝込んでいたので(笑)、ここにコンプリートさせていただきます。


 同大会への出場は走友会の年間一大イベントで、今年も男女17名もの日本人メンバーがここデリーで、大気汚染にもくじけず、ハーフマラソンを完走しました。
 私は体調不良もあり今回応援にまわって、スタートゴール地点は参加者以外立ち入れないものの、インド門付近の沿道で、ランナーの皆さんの勇姿を見届けておりました。


 それで、今回は私たち応援チームの話をさせていただきますと、政治活動をしている姿ではないものの、わがチームメンバーが通過する際に全力で声援を送っていた、のはもちろん、実に3万5000人以上が登録したという、参加者みんなに声援を送り続けておりました。
 そして、インド人出場者の皆さんも、これがまた声援への反応がよくて、「日本人の応援→インド人のレスポンス」がずっと繰り広げられ、結果的には、日印友好に多大な貢献をしたのではないか、と自負するくらい、気持ちよく、応援を頑張っておりました。

 「かけ声」としては、私はインドでトライアスロン大会に出場した時に他の参加者からいつも言われていた「All the best !!(オールザベスト)」を言い続けたのですが(たぶん1000回は言った)、だいたいのインド人ランナーは、こっちを見て目を合わせ、ダブルサムズアップ(両手の親指を上げるサイン)で微笑んで反応してくれる、というパターンが多かったです。インドではこのポーズは肯定的意味に使われるようです。
 あるいは、走りながらThank you!と言ってくれたり、20人に1人くらいは、アリガトウ、と返してくれたりしていました。

 インド人の皆さんは、この目を合わせる時間が長くて、何か気持ちが伝わってくるものがあり、私もつい目に力を込めて、応援する気持ちを伝えようとしていました。
 この、日本では普段なかなか機会のなかった、見つめることの大切さというか、そのパワー、そしてそんなことを繰り返しているうちにインド人にますます愛着を感じるようになったと、それが、今回もっとも書き残しておきたかったことです。笑



New Delhi’s polluted air doesn’t deter distance runners
(長距離ランナーたちはニューデリーの大気汚染にもくじけず)

 上記のワシントンポストの記事には、インド走友会のTシャツで、そしてマスクを着用して走っているメンバーの写真が大写しで使われており、それも含めてぜひ見ていただきたいですが(笑)、このマラソン大会が予定どおりに開催されるに至るまで、いろいろあったんだなあと、記事そのものもとても興味深いものでした。

 すなわち、インドのメディカル団体が裁判所に大会の延期を求めて訴え出ていたとか、当日の3日前に裁判所は開催許可を出していたとか、日本ではそもそもあなた当事者じゃないでしょうと門前払いされそうな訴えにおいてもインドでは裁判所が活躍していることに、私はまず驚きました。
 また、大会の前々日、この時期には珍しく雨が降ったことはラッキーでしたが、それだけではなく、主催者も、コースに塩水を撒いて埃を抑えたり、150台もの扇風機?を使って空気をきれいにしようとしたり、レース開始の何時間も前から周辺で交通規制をしたりと、大気汚染を少しでもやわらげようという努力をされていたとのことでした。


 とは言うものの、毎年この11月は様々な要因によりデリーでは大気汚染が深刻化しているようで、主催者も来年は開催時期の変更も考えているようです。
 レース参加者の中には、団体で、「Clean air, Next year!!(来年こそはきれいな空気の中で)」「Right to breaze!!(呼吸する権利を守れ)」と掛け声をかけながら走っている方々もいました。

 出場はしなかったのにとても思い出深いものとなった、今年の「デリーハーフ」でした。

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【今日の英語メモ】     

( ※まだ方向性が定まっていないので変更するかもです。)     


新聞記事を読みながら調べた単語

 ・deter (くじけさせて、思いとどまらせる)
     (類義語がdiscourage。新聞記事の表題)

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